世界には知るべきでない知識がある。
だが人はあらがいようもなくそれに惹かれ、いつしか境界を越えてしまう。
現世の理と因果の律を狂わせる危険な書物“幻書”。
迷宮図書館ダンタリアンの書架は、幻書を封印するために在る―。
という、アスラクラインの三雲岳斗によるライトノベル。
本を題材にしたライトノベルっていうのはありますが(本の姫とかRODとか)、これもなかなか良作です。
連作短編形式で幻書を探すお話が4つ。ショートショートが2つ。書きおろしで幻書にまつわるお話が1つ。
本の薄さの割にはボリュームあり。
悲哀漂う2編、第1話「荊姫」と第4話「胎児の書」が面白かったかな。
気軽に読める印象の第3話「等価の書」も好きです。サブタイトルのわらしべ長者で、始めっからネタバレしてるところが、あ、気軽に読んでいいのかなと教えてくれます。
そんな感じで1冊の中でバランスが良いので読みやすい1冊です。
あとがきによれば、各話完結で2巻から読んでも支障ないとのこと。お言葉に甘えて2巻から読んでみました(図書館に1がなかったので)。
支障なく読めたと思います。
たまたま手にとって、面白かったら続きを読むかなとお試しでしたが、
おいおい続き(と前巻)を読んでみようと思います。
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