2011年11月26日土曜日

ゴールデンタイム3 仮面舞踏会 / 竹宮ゆゆこ


ゴールデンタイム〈3〉仮面舞踏会 (電撃文庫)



 「初めて男の子とそんな事態になるとしたら、それは絶対パリだよね、って。恋人たちの街、パリ。エッフェル塔の見えるプチホテルで……心から愛してる人と……。運命の、一夜だよ。」

馬鹿っぽいんだけど、寂しさを感じたり郷愁を感じたりしてしまう。
見ていたいんだけど、見ているのが痛くて恥ずかしくて、でもつい見てしまう。
この人の作品はいつもそんな感じ。
先も気になる。

2011年11月6日日曜日

"葵" ヒカルが地球にいたころ……/野村美月



「文学少女シリーズ」野村美月の新作は、源氏物語モノでした。 

主人公が是光(藤原惟光)とヒカル(光源氏)で、ヒロインが葵。 
ヒロインは寅さん方式で次巻は夕顔だそうです。 

テイストは前作に似ているけど、主題のせいかちょっと軽くなった印象。 
主人公ズもコノハや遠子先輩ほど魅力的かというとうーん。 

ストーリーはとっても良いです。 
次巻も読みたい本ではあります。

ヴィークルエンド /うえお久光

ヴィークルエンド (電撃文庫)

今回のネタは「共感覚」。
数字に色がついて見えるとか、音に色がついて見えるとか、そういうアレ。

生まれてくる子供たちが、すべて「共感覚障害」を持っているという世界で
共感覚を増幅・制御するサプリを使って、自分の体を「乗り物」として錯覚させることで、その「乗り物」でレースを行う、というお話。


共感覚のあふれる世界というものがしっかり構築されていて
それが物語のがっちり食い込んでくる感じはSFとしてとっても良作。

レースのスピード感も、うえを久光の本領といった感じで好きです。