「俺は演劇なんて生産性のない稼業には大反対だ。
前途ある若者が正気に戻って演劇を辞めたいって言い出したんなら
賛成するに決まってるだろ。」
マニアックな人気はあるけど300万円の赤字を抱えてしまった劇団を立て直すお話、その2。
劇団員という特殊な人間たちの中に入ってしまった兄の苦悩が忍ばれる第二話です。
有川浩をそれなりに読んできましたが、このシアターシリーズが一番面白い。
あとでゆっくり読もうと思っていたのに、1日で読み終えてしまいました。
1では掘り下げられなかった、脇役の劇団員たちが語られて物語も厚みを増してきました。
同時に恋愛話も各所で絡んできて、そこは有川浩だからなあ・・・。という感じ。
あんまり恋愛に傾いていかないほうが好みですが、ムリかな?
「どんな職場でも自分より使えない奴がいることなんて珍しくない。
けど、使えない奴を使えないからって弾いてたら、仕事は回らないんだよ。」
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