ステープルドニアンは全てのSF作家の夢の一つだそうですが、そのステープルドンの代表作。
宇宙のはじまりから、滅亡、その先までを壮大という言葉では足りないほど大掛かりに描きます。
あるイギリス人が突然肉体の束縛を離れて、時空を超え宇宙のかなたへと探索の旅に出ます。
主人公は宇宙中のさまざまな「人類」たちに出会い、観察し、その一部になって惑星間戦争・恒星間の共棲・銀河間の繋がりなどを「経験」します。
さらに至高の創造主「スターメイカー」との出会いを経て、また地球の一人の人間に戻ってくるというお話し。
「銀河」という一つの精神の一部にまでなってしまった主人公が
ただの人間になってしまってから回顧するという本なので、
あまりにもヒトの理解をかけ離れた事象について
「人間である本書の著者に言えることは何もない」
とばっかり言っています・・・。
壮大すぎてちょっと読むのが大変。
少しずつ少しずつ読み進めてやっと読み終えた感じです。
SF者なら読んでおいても損はない1冊
「バーナード嬢曰く、」でも神林がネタにして(というか独り言にして)ましたね。
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