2011年7月12日火曜日

ゴールデンタイム2 答えはYES / 竹宮ゆゆこ



 「そんなの……ひどくない?
  俺を――『あの頃の多田万里』のことを、かわいそうだと思わないのかよ?
  大事に思ってたんじゃねえのかよ?」

ラブコメの女王、竹宮ゆゆこの最新刊。
大学生活の楽しいところも惨めなところも身も蓋もなく描きます。


さすがの安定感でおもしろすぎます。
とらドラみたいにあんまり重くならずに続いてくれる方がいいなあと思いますがさて。


18年間の記憶を失ってしまっているという主人公の、過去が交錯した前回の引きから
リンダがどう出るのかと楽しみでしたが、どうでたのかいまいち分からず次に引いてしまった感じ。
でも、過去との関係がどうなるのか・・・!
というよりは、現在のグダグダがどうなるのか・・・!というのが楽しみ方な気がします。
つまり、ダイナミックでストレートに遠回りなヒロイン加賀香子が、ウザイの1mm手前で楽しい。
多田万里もとことん受身だしなあ。
これまでの主人公はそこまで受身じゃなかったのに、これもきっとヒロインがこれまで異常にウザイせいでしょうか。

幽霊の多田万里は、今後どうにかなるのかな。

 「私の親友、多田くん……!おはよう!
  こうして朝から会えるなんて、本当に素敵な一日になりそう!
  ねえ私たち、絶対に、運命に定められた前世からの大親友だよね!」

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