2011年4月6日水曜日

青い星まで飛んでいけ





小川一水の短編集です。
ハード4・SF境界2の計6篇でお送りします。

SF境界上の2篇は置いておきます。

好みなのは表題作、「青い星まで飛んでいけ 」

地球から遥か30万年、SETIを目的に宇宙をさ迷う、人工知性エクスが主人公です。
もうそれだけで大興奮ですが、
そのエクスが人類の末裔ホモ・エクスプロルレスを自称していたり、
自動増殖知性機械群が総合して1個体1知性種を作っていたり、
最大加速が準光速で1000年かけて恒星間航行したり、
未知との接触が怖くて仕方ないのに、与えられた使命のために探索を続けたり、
するところがまた、たまりません…!

あとオーバーロードが出てきちゃうサービスにも!

コンタクトは宇宙家族ノベヤマっぽい感じでした。これが好きならますますお勧め。


その他の作品は
アステロイドマイナーズ(あさりよしとお)な感じのボーイミーツガール、『都市彗星のサエ』。
ラストが成長後なとこが良いです。

エンダーのゲーム(カード)な感じの『守るべき肌』も惑星間戦闘が良かった。
仮想空間に全人類が移住しちゃう話は前にもやってたけど、
実際には、可能でも完全に移行はなかなかやらなそうなお話。
ネットワーキング社会の雰囲気は出て面白いけど。
きっと中長編にしたら他勢力がいたんだろうな。


『静寂に満ちていく潮』は、
「セァレラしい」
「可憐に甘つやつやしい」

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