2011年9月17日土曜日

GOSICK VIII 下 ‐ゴシック・神々の黄昏‐ / 桜庭一樹




 「勇気を、勇気を持とう。不屈の、勇気を……。最後の瞬間まで、生を、未来をあきらめない。我々は生きるのだッ――!」


上巻で別れ別れになってしまった二人。
ヴィクトリカは母、コルデリアの手引きで監獄を脱し、新大陸を目指す船に。
徴兵された一弥は前線でただひたすらに生き延びてゆく。
二人は再会できるのか…?


これで最後のゴシック、Ⅷの下、完結編。
ヨーロッパの小さな国に東洋からやってきた「春来たる死神」九城一弥と、いにしえの生き物たちの末裔、欧州最大の知性「灰色狼」ヴィクトリカ・ド・ブロワとの、謎と冒険と、愛の物語。


ああ、終わってしまったなあ。と感慨にふけってしまいます。
ずいぶん長いことかかって、一時は作者に忘れられたかとも思われたゴシック。終わるとなると寂しい。
でも、良い終わりだったと思います。
暗い時代を生きていく子供たちが、否応なしに大人へと変化していく様子を見ているのは辛いけれど、希望のある描き方が好きです。

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