2011年9月17日土曜日

半熟作家と“文学少女”な編集者(ミューズ) / 野村 美月




 ――またおいで。それで、本の話をしよう。


編集者になった遠子先輩が、売れっ子高校生ライトノベル作家の担当として活躍(?)する、という、どう考えても蛇足なシリーズ最終巻。主人公は作家の少年です。

モチーフは伊勢物語・風と共に去りぬ・ハムレット・伊豆の踊り子。

たとえ蛇足でも、また読めたことに感謝したい1冊。
それに最後に出てきたあの人の分だけで、十分に満足させていただきました。
油断しているところにここでそう来るのか!と言うのがずどん、と一発入って、小説を読む楽しさってこういうとこにありますね。

良く考えながら読んでいれば分かっていたようなことだけど、素直に読んで衝撃を受けるほうがお得です。

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