二年間死にものぐるいでやれ!
自分の無力を思い知って死ね!
借金できりきり舞いして夢も希望も枯れ果ててしまえ!
小劇団「シアターフラッグ」。
ファンも多いが今ひとつメジャーになれない彼らに解散の危機が迫っていた。
借金300万円。
泣きついたのは、主宰、春川巧の兄の司。
交換条件がひとつ。
「2年間で劇団の収益から300万円返済すること」
黒字になったことすらない小劇団が、果たしてそんなこと出来るのか!?
という劇団もの。
普段余人には知られづらい、劇団という世界の内情を事細かに書き出します。
各キャラクターが立っていて、大変面白かった。
ダメな弟を結局見放すことができない兄がかわいそうで楽しい。
作劇の能力はあるけど
運営の能力がなかった劇団に、有能な営業マンが入ったことで
どんどん変わっていく、その過程がわくわくします。
弱小部活をコーチが強くしていく、みたいな少年漫画的楽しさだと思います。
劇中のハプニングをアドリブで乗り切っていく臨場感も○。
次を早く読みたい!
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