2011年5月16日月曜日

レインツリーの国





「ラスト・レター」だ。
この本は、「あの」最後についていきなり語りだしてる。
しかもすっごい率直に青春いっぱいで振り返ってる。まるまる1章使って。


と思って本棚を見たけど妖精作戦は残っていませんでした。
こんど図書館で借りてきます。
でも当時の「ハチャメチャのムチャクチャ」なジュブナイルのノリっていうのは
今読み返すには辛い。

妖精作戦は名作だったんだと思うけど、リアルタイム世代でない自分にはそこまで(レインツリーで二人が語るほどには)感情移入できなかったのも事実。

蓬莱学園とか、そんなノリの本が受けてた時代。
ライトノベルという言葉もなかった時代ですね。
笹本祐一も、星パイは本棚に残ってるけどエリアルはやっぱりいまいちです。
裏山の宇宙船は境界上?
話がそれました。


というわけで、実在の20年以上前の本について(タイトルは変えてあるけど)
熱く語り合いながら始まる恋愛小説。


本の感想について、熱く語り合えるっていうのはやっぱり楽しいことです。

中途失聴者と健聴者の恋愛なお話。
ひらたく言うと障害受容の話なんだと思うけど、
青春いっぱいで語り合ったところから始まったので
青春いっぱいでぶつかり合っていて、心地良いです。
しかしめんどくさい女が好きだな、有川さん。


有川浩は何にしても良く調べてて、いろんな事を教えてくれるので読んでいて楽しめます。


 『だってあのラストがハッピーエンドだったとしたら、
  私はこんなに長い間この物語に思いを寄せ続けていたでしょうか?
  「ああ楽しかった!」で本を閉じていたら、
  十年間もこんなに囚われていたでしょうか?』

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