2011年5月1日日曜日

海の底




祭り期間中の横須賀に突如現れた巨大ザリガニの大群。
それらは、人を、食う。


こ、これはパトレイバーだ。「廃棄物13号」だ。
と思いながら読みました。エビだし。電磁柵だし。
誘い出し方も一緒じゃないですか。


怪物たちに対処する機動隊の人間たちと、
寄港中の潜水艦に籠城する、実習幹部&子供たち、という2軸で話が展開します。

ちょっと引っかかったのは、夏木と冬原の実習中の幹部たち。
恐慌状態で人間の腕がゴロンと落ちてきて、それにビビる子供たちを怒鳴りつけるのはどうよ。
普通の人間なら「そこまで人間できてない」でもいいけど、
プロフェッショナルな大人はかっこよくて頼れる、というお話なんでしょうに。

機動隊たちはまさにプロフェッショナルな大人たちでかっこよかった。

有川浩は、かっこいい大人を書きたいように見えます。


自衛隊三部作と言われる3冊を一気に読みましたが、一番面白かったのは空の中。
空も海も、文庫で付け足しがあるそうで読んでみたいが図書館にはないかなあ。

総じて面白かった。他の作品にも順次手を出していこう。
でも他の作品はSFじゃないのかな?


 「――我々に醜態をさらせと仰るか」
 「戦術的撤退ではなく、ただ壊走するために壊走しろと?」

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