10人の作家による、
小粒な短編が10編。
十の物語と言わずに、十の話と題するのは噛み砕いているつもりなのかしらん�
爽やかに、テーマ通りのお話を読ませてくれた、小路幸也「あなたの生まれた季節」が一番良かった。
もの凄くストレートで頬がゆるんだ、草野たき「覚悟してろよ、渡辺純太郎!」も良かった。
川端裕人「見よ、百億の鳩が迫っている」は、なにかの間違いのように紛れ込んだノスタルジックSF。
宇宙人の文化様式が地球で言う学校そっくりだったからって、やってきた彼らを転校生と呼ぶなんて、変で楽し過ぎる。
どれを取っても、「これはいらなかったな」と言うようなのはなく、良いアンソロジーでした。
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