2011年6月26日日曜日

理由(わけ)あって冬に出る / 似鳥 鶏





 怪奇現象は真か偽かはっきりしないからつい確かめてみたくなる。
 つまり、逆に人を引きつけてしまう。
 本質的に人は皆、矢追純一だ。

 ――それは言いすぎです。




芸術棟にフルートを吹く幽霊が出るらしい――

幽霊の噂に怯えた吹奏楽部員を練習に来させるために、

立ち上がった吹奏楽部長――に頼まれた美術部員が、1日1「幽霊の謎」を暴く!



というような感じのお話。

ライトノベル的、というのはこういうのを言うのです。

良い意味でキャラクターが立っていて魅力的。

人は死なないが日常の謎でもないバランスも良し。



次を読みたくなる佳品でした。

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