2012年10月2日火曜日

人類は衰退しました ⑤ / 田中ロミオ

人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)


「それは、たやすいねがいです?」

人類は衰退しました、その5冊目。
待望の過去話の登場で、大増ページでお送りします。

まだ9歳の子どもだった「わたし」の、学舎での回想なお話、「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」
と、
なぜか(もなにもないですが)世界がドット絵になってしまった「妖精さんの、いちにちいちじかん」の二本です。

ひみつのおちゃかいは、いかにも最終回って感じですが、子ども特有のさみしさが語られていてしっとり読めます。
期間も10年ほどを中編で駆け抜けるので、卒業やラストシーンでは長い時間を感じてしんみり。
今までとはかなり毛色が違いますが、このお話は好きです。
「クリケット」の小ネタも好き。

二話目で通常進行に戻ってるので安心です(?)


「不条理レベルが低いと、どうなるんでしょ?」
「しりあすになる」「すとーりーがくらくなる」「きれいごとがなくなる」「しゃれですまなくなる」「ばくはつおちでほんとにしぬ」

0 件のコメント:

コメントを投稿