2018年9月17日月曜日

『朝がまたくるから』羅川真里茂

本棚整理で再読。
殺人者、未成年淫行、虐待。罪をテーマにした、秋と夏と冬の3中篇。

うかつには手に取れない、重い物語。

それぞれのキャラクターたちに朝が来るお話、と思うけど、一話目の「葦の穂綿」は朝が来るというより「混濁の闇がいつか朝日に溶け出すように」と祈るお話。

それぞれ、大人が子供を守ったり守れなかったりしている、という視点を持たされている。

いい話だとか感動するとか、そういう簡単で安っぽい言葉では語りたくない。

>どうか 彼の歩む道が
>ただ穏やかに
>穏やかに
>穏やかであればいいな…と そう願っています

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