2014年5月22日木曜日

生命の起源 宇宙・地球における化学進化 / 小林憲正

生命の起源―宇宙・地球における化学進化― (KS科学一般書)



まあ…、難しかった。教科書みたいな本でした。分子式いっぱい出てくるし。
要するに、地球の生命はどうやって出来たか、という研究を過去の研究から順に説明してくれる本です。

生命は原始地球の海でいきなりポンと出来たのではなくて、有機物が色々組み合わさって、なんとなく機能を持ったアミノ酸っぽいものになって、ちょっと高機能なたんぱく質っぽいものになって、半分生命と言えなくもない袋になって、と言う段階があったというのですね。

有機物は宇宙空間でもけっこう作られることも分かったし、地球生命はかなり思い切った極限環境でも生きてることも分かってきた。

んで、原始火星やタイタン、エウロパ、エンケラドゥスなどの衛星は原始地球の環境によく似ている事が分かってきたので、同じ事が起きてる、かも?という話も。
それが突き止められたら地球の生命の出来方も分かってくるし、
太陽系内で他所でも生命が出来てたら宇宙は生命で溢れてると言う可能性も出てくると。

おー、SFだ。面白いなー。
最先端科学のSF的な面白さって、好きです。

すごく面白い。
SF者諸氏にはぜひ触れてもらいたい世界だと思います。


そうそう、「生命のスープ」って、もう、ちょっと古いようです。

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